バーテンダーと聞くと、おしゃれでかっこいいイメージがありますよね。シェーカーを振ってお客様のリクエストに応じたカクテルを作る姿は、まさにバーテンダーの魅力を感じる瞬間です。
そんなバーテンダーは憧れの職業の一つでもありますが、仕事内容や必要なスキルがイマイチわからないという人もいると思います。今回はそんなバーテンダーの仕事について解説します。
バーテンダーはお客様にお酒を作る仕事です。注文されたお酒を作ったり、お客様の好みやリクエストに応じて臨機応変にお酒を作ることもあります。
そのほかには簡単なおつまみやフルーツ、軽食を用意したり、お客様の接客や会話をすることもバーテンダーの大切な役割です。
バーテンダーはお客様の話をよく聞き、居心地のいい空間を作り出さなくてはいけません。自ら話すというよりも、お客様の日頃の悩みや愚痴をやさしく受け止めて、聞き役に徹する必要があります。相づちを打ちながら、時にはアドバイスをしてお客様の心を晴れやかにすることも必要です。
よく相談をされる人や聞き上手な人は、バーテンダーに向いています。
バーテンダーは寡黙な印象がありますが、お客様とコミュニケーションを取ることが大切です。オリジナルのカクテルを注文されたお客様がいた場合、会話の中から好みやその人に合ったものを作らなければいけません。
バーには常連さんも多いので、前回話した内容を覚えておきその話題をふったり世間話をしたりと、バーテンダーにはコミュニケーション能力が必須です。
バーテンダーはお客様と会話をするシーンも多いですが、お客様の状況や雰囲気を察知して、あえて会話をしないように配慮する場合もあります。お客様がビジネスの話をしている時や深刻な話をしている時は、作業を進めながら会話には参加せず、そっと身を引くのも大切です。
バーテンダーには空気が読む力が求められます。
バーテンダーはお酒が好きな人にとっては、天職のようなもの。好きな気持ちがあれば探究心も芽生えるため、バーテンダーとしてますます活躍することができるでしょう。
バーの営業時間は夜〜深夜にかけてが多く、朝方まで営業している店もあります。そのため一般的な社会人とは真逆の生活になり、完全に夜型の生活になってしまいます。
夜に仕事をすることに抵抗がない人や、朝よりも夜の方が活動しやすいと考える人は、バーテンダーを目指しやすいでしょう。
バーテンダーには「コミュニケーション能力」が必要不可欠です。お酒を作りながらお客様と会話をしてコミュニケーションを図るバーテンダーにとって、このスキルはなくてはならないもの。バーテンダーの方から話題を提供することもあれば、お客様の話を聞き続ける場合もあり、その時の状況やお客様に応じた対応をします。
また「接客マナー」もバーテンダーには必要なスキルです。特にホテルの中にあるバーや会員制のバーなどの、高級志向のバーでは一流の接客が求められます。言葉遣いや一つ一つの動作に至るまで、細やかな気配りやおもてなしの気持ちを持つことが大切です。
バリスタに必須の資格はありませんが、取得すると仕事の幅が広がったり採用に有利になる可能性があります。
バリスタの資格は、日本バーテンダー協会(N.B.A)の「バーテンダー呼称技能認定試験」がメジャーです。「インターナショナル・バーテンダー呼称技能認定試験」は上位資格となり、バーテンダー呼称技能認定試験に合格後に、条件を満たした人に受験資格が与えられます。
そのほかにも日本ホテルバーメンズ協会(HBA)の「HBAカクテルアドバイザー」「HBAビバレッジアドバイザー」「HBAバーテンダー」などもあります。
バーテンダーはお酒が飲めない人には難しい仕事かもしれません。バーテンダーになるためにはカクテルを作る練習をしなくてはいけないため、味のチェックをするために試飲を行います。バーテンダーとしてお酒の種類を覚えたり、味の違いを把握する上でも、お酒はある程度飲める方が良いでしょう。
またバーテンダーは、お客様にお酒を勧められる場合もあります。車の運転をするのであれば丁重にお断りをする必要がありますが、基本的に勧められた場合はありがたくお受けするのがマナー。何かとお酒を飲む場面は多いため、お酒が飲めない人は苦労するかもしれません。
バーテンダーはお客様との会話をすることも多いため、人見知りな人には不向きな仕事です。しかもお客様はお酒が入っていて、通常よりも饒舌になったりテンションが高くなってしまう人もいます。そのようなお客様でも丁寧に対応し、適度な距離感で会話を続けなくてはいけません。
初対面だと何を話せばいいかわからなくなる人や、人と会話するのが苦手な人にはストレスに感じてしまうでしょう。
バーテンダーの仕事をしていたら、周りから憧れられそうですよね。お酒に詳しくてカクテルを作る姿までもがかっこいい、まさに男女問わず「モテる職業」といえます。お酒好きな人は、ぜひバーテンダーを目指してみてはいかがでしょうか?