カフェはいたるところにありますが、「こんな場所にまで?」と思うような所にも存在しています。カフェバイトとしての仕事内容は同じですが、どこに併設されているかによってカフェの特徴に違いがあります。
今回は、美術館・ビル・病院に併設されているカフェバイトについて解説します。
美術館に併設するカフェは、その美術館のテーマやコンセプトを反映していることが多く、静かでゆったりと落ち着ける空間が特徴です。アートな世界観に魅了される、異空間な雰囲気が広がるため、カフェを目的として来店されるお客様も多くいます。客層は美術作品に興味のある人やご年配のお客様が中心です。
美術館に併設するカフェでは、しっかり食事をするというよりは、簡単にランチを済ましたり美術館を鑑賞する前後に利用する人が多いので、コーヒーや紅茶などのドリンク、サンドイッチやパンケーキなどの軽食が主なメニューになります。
美術館に併設するカフェバイトでは、丁寧な対応や言葉遣いでお客様をおもてなしし、質の高い接客が必要になります。仕事内容は普通のカフェと同じように、接客が基本です。簡単な調理やドリンク作りを行う場合もあるでしょう。
美術館という世界観や非日常空間を楽しんでもらうためにも、掃除や片付けは入念に行い、店内は常に清潔に保つことが求められます。
病院に併設するカフェには、通院・入院をしている患者さんの付き添い、医療関係者などの病院に勤務する人が利用します。それ以外にも病院に出入りする人も利用するので、総合病院のような大きな場所では、非常に多くの人が利用することが特徴です。
病院に併設するカフェということで、栄養バランスのとれた食事やヘルシーなメニューが多いでしょう。またチェーン店のカフェが併設されていることも。最近はおしゃれで洗練されたカフェも増えてきており、病院にいることを忘れてしまうような空間も魅力の一つです。
病院なので利便性も高く、様々な人が利用しやすい点も人気の秘訣かもしれません。
病院に併設するカフェバイトは、あらゆる事情や悩みを抱えた人が利用することが多く、そんなお客様の気持ちを少しでも晴れやかにできるような接客が望まれます。笑顔で丁寧な接客を心がけ、また衛生面にも気を配る必要があります。
仕事内容はホールとキッチンに分けられることが多いですが、コーヒーや軽食のみのカフェなら全てを任される場合も。
病院にあるカフェということで立地が良く、通勤もしやすいことがメリットです。地下鉄から外に出ることなく直通で行けたり、病院の目の前がバス停など、非常に利便性が高いでしょう。
オフィスビルのような場所に入っているカフェは、主にビジネスシーンで利用されることが多いでしょう。打ち合わせや仕事の話をする時によく使われ、また出勤前にコーヒーをテイクアウトしたり、ランチタイムに食事をする人もいます。
客層は20〜40代くらいの男女で会社員が中心で、オフィス街にあるビルなら客数も多い傾向にあります。
ビル内に入るカフェバイトでは、忙しい会社員のお客様を接客することになるので、スピーディーな対応が求められます。常連のお客様は注文するメニューが同じである場合が多いため、何を頼まれるかを把握しておくと喜ばれます。
またビル内で勤務している人は、割引価格で注文できることもあるため、社員証の提示をされた場合はその価格で提供を行います。
勤務時間は出勤する人に合わせて早朝から営業していることも多く、時間を有効に使いたいフリーターや主婦の方が働きやすい時間帯で、通勤が便利な点もメリットです。
カフェバイトといっても「どこにあるカフェか」によって、働き方にも違いがあります。基本的な仕事内容は同じですが、客層や目的に応じた接客やサービスを提供することが求められます。
カフェバイトを探す時は、立地や環境も含めてどのような働き方ができるのかをイメージすることが大切です。