バリスタとして採用されるためには、明確な志望動機が必要です。ただ、志望動機は簡単そうに思えて、何を書けばいいのかわからず悩んでしまう人も少なくないと思います。
そこで今回は、バリスタを目指す人に向けて志望動機の書き方のコツを伝授します。未経験者向けと経験者向けの例文もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
志望動機は「なぜここで働きたいと思ったのか」という、働きたい理由やきっかけを記入します。その職種を目指した理由や、志望した具体的なエピソードを交えて記入することがポイントです。
一方で、よく混同される自己PRは「自分の強み・経験・スキル」を記入する項目なので、履歴書を書く際には、志望動機と自己PRの違いに注意して記入するようにしましょう。
志望動機が曖昧だと、働く意欲や応募者の人柄や適性を判断することができません。そのためには、具体的なエピソードを交えることがポイントです。
具体的なエピソードとしては、「学生時代に経験したこと」「アルバイトで身につけたスキル」「応募先に関することや印象的な出来事」など、バリスタとして働く上で活かせそうなエピソードを付け加えると、好印象を与えることができます。
バリスタといっても、様々なお店で募集を行なっています。ただ「バリスタになりたい」という理由だけでは、「うちの店じゃなくてもいいのでは」という印象を与えてしまうため、その店じゃないといけない理由を明確にすることが大切です。
応募先の店の特徴やコンセプトを知ることや、実際に店に行ってみて感じたことから、志望動機を考えてみましょう。
志望動機に迷ったら、「将来どんな活躍をしたいか」という点を考えてみましょう。バリスタの場合は、「バリスタになって何をやりたいか」「バリスタとしてのスキルアップや目標」をふまえて考えると、明確な志望動機を書くことができます。
志望動機はわかりやすく簡潔にまとめることがポイントです。そのため、志望動機を書く際は「結論→理由→まとめ」という順に書くと、内容が伝わりやすくなります。
「貴店の落ち着いた世界観と味わい深いコーヒーに魅了されたことがきっかけで、バリスタを目指したいと思うようになりました。
元々コーヒーは得意ではありませんでしたが、貴店で初めてコーヒーを飲んでからその概念が変わり、興味を持つようになりました。今ではその日の気分や飲む時間帯によってコーヒー豆を選んだり、じっくりコーヒーを楽しむことがリフレッシュとなるくらい、欠かせない存在になっています。
貴店では、バリスタとして活躍できる環境と、コーヒーの知識に長けている方が多く、私もその一員となって働けるように、経験を積んで一人前のバリスタを目指したいと思います。」
「貴店でバリスタを目指したいと思った理由は、たくさんのお客様を笑顔にすることができる仕事に憧れを抱いたためです。
私は仕事をするなら、人の役に立つことや喜ばせることをしたいと思っています。そんな時に出会ったのが、貴店で活躍されているバリスタの方でした。手際よく作業したり器用にラテアートを作ったりと、五感で楽しめるコーヒーを提供するスキルの高さに感銘を受けました。日常の中で当たり前にあるコーヒーを提供するバリスタは、多くのお客様を笑顔にできる仕事だと思います。
私もバリスタになって、一人一人のお客様に喜んでいただけるような最高の一杯を提供できるよう、貴店に貢献できる存在を目指したいです。」
「カフェでの勤務経験がきっかけで、バリスタの仕事に興味を持つようになりました。貴店では、より深くバリスタの知識を学んだり専門的な技術を学べる環境であることを知り、この度応募を決意いたしました。
私は学生時代に4年間カフェでアルバイトをしていました。ホールとキッチン補助が主な仕事内容でしたが、カフェで働くノウハウを学んだり経験を積むことができたため、即戦力として働くことができると思っています。
バリスタに関しては、多少の知識や経験はあるものの、もっと専門的な部分まで学びたいと考えているため、貴店でバリスタになれたら向上心を持って働きたいです。」
「私は、3年間バリスタとして勤務しておりましたが、さらなるキャリアアップを目指せる貴店で働きたいと思ったのが志望した理由です。
バリスタで大切なことは、技術やコーヒーに関する知識はもちろんですが、なによりもお客様とのコミュニケーションだと思っています。私は、お客様と会話をすることを大切にしていたため、常連さんの味の好みは正確に把握しておりました。
貴店ではアットホームな雰囲気が魅力のため、常連さんも多くいらっしゃると認識しています。これまで以上にお客様とのコミュニケーションを大切にし、バリスタとしてさらなる飛躍を目指して、貴店で活躍したいと思います。」
履歴書や筆記用具など、面接で必要になる持ち物は忘れることのないように入念にチェックします。履歴書の記入漏れや写真の貼り忘れがないか、改めて確認することも忘れないようにしましょう。
面接では清潔感のある服装や身だしなみを意識しなくてはいけません。バリスタは飲食店のため、清潔感のあるシャツやシンプルな服装が好ましいでしょう。
面接の前日までに、どのような身だしなみで面接に行くかを考えておくと、当日焦らずに準備できます。
面接日時と場所の確認は必須です。自宅から面接場所までのルートも確認し、電車やバスを利用する場合は、時刻表の確認も忘れずにしておきましょう。
面接の前には必ずシミュレーションを行うようにしましょう。面接で聞かれることを想定し、実際に声に出して受け答えを練習しておくと、面接当日も落ち着いて臨むことができます。
バリスタになるためには、コーヒーやラテにこだわりのある店やバリスタを育成している店を選ぶことがポイントです。未経験でも始めることができますが、飲食店でのアルバイト経験やバリスタとして働いたことがあれば、採用に有利になります。
憧れのカフェでバリスタとして働くためには、自分の熱意ややる気を、志望動機を通してしっかりアピールしましょう。