カフェでバイトをするメリットの一つに「まかない」を食べられることに魅力を感じている人も多いことでしょう。たいていの飲食店ではまかないを待遇として設けていますが、誰でも食べることができるものなのでしょうか?
働くモチベーションともなるまかないについて解説します。
そもそもまかないとは、「スタッフに提供される料理」として使われる言葉。店側としては余った食材を有効に使えたり新メニューの試食として食べてもらうなどの目的があります。
バイトスタッフはおいしい料理を無料で食べることができるので、食費を浮かすことができるのがうれしい点。
双方に利点があるので、このまかないを取り入れているカフェは多く、まかないを楽しみに頑張るというスタッフもいるくらい付加価値のある存在と言えるでしょう。
オシャレカフェで働く時には勤務日数や時間、勤務地をチェックすると思いますが、まかないがあるかどうかも確認しておきましょう。特に一人暮らしの学生さんにはまかないがあるかないかで食費に大きく影響します。
まかないの有無はたいてい求人募集の待遇の欄に記載されています。「まかない有り」「食事手当あり」などと書かれているならまかないを提供してもらえると思って良いでしょう。
ただなかにはまかないを提供していないカフェや、条件によっては食べられないこともあります。働き始めてから気付いても遅いので、面接の時にまかないについて聞いておくと安心です。
<良い点>
ちょっといやらしい言い方にはなりますが、普通ならお金を払わないと食べられないような食事を無料で食べることができるのは、スタッフの特権と言っても良いでしょう。特に人気のオシャレカフェならなおさら優越感にも浸れますよね。
どのような内容のまかないかは店によって異なりますが、多くは残った材料を使用した簡単にできる料理、シェフの新メニューの試食などが多いでしょう。なかには店で出している料理と同じメニューを無料もしくは社割で食べることができるカフェもあるため、バイトする上での楽しみの一つとなるのではないでしょうか。
まかないを食べることで、店で出されている料理の味を知ることができるでしょう。そうするとホールスタッフならお客様目線で味をチェックすることができ、お客様に料理のオススメポイントを伝えやすくなったり、もし改善点があればそれをスタッフ間で共有することも可能となります。
キッチンスタッフなら、まかないを作ることで料理の腕が上がったり新しいアイディアが生まれたりと、仕事へ活かすこともできます。ご褒美のような存在のまかないもスタッフ教育を兼ねている部分もあるのです。
ランチタイムの営業後にお昼休憩をとることが多いカフェスタッフは、そのタイミングがまかないを食べる時間帯となります。忙しく働いた後にスタッフ全員でまかないを食べることで仲が深まるため、コミュニケーションを図る役割も持ちます。
和気あいあいと談笑しながら食べるまかないは、また一段とおいしく感じることでしょう。
<残念な点>
まかないがあるカフェだとしても、勤務時間や条件に該当しないと食べられないこともあるようです。「あと1時間働いていればまかないが出たはずなのに食べられない」や「ランチタイムのシフトの人しかまかないが出ないため、夜しか入れない自分は食べられない」など、残念ながら食べたくても食べられない状況になることもあると知っておきましょう。
どうしても食べたい場合は、どんな条件ならまかないを提供されるのかを確認しておくと良いですね。
店によってはリクエストを受けた料理を作ってくれることもありますが、基本的にまかないは自分の食べたいものを食べられるというわけではありません。何が出されるかわからないため、もし好き嫌いが多い人にとっては食べられない食材がまかないとして出てくることも。
まかないに注文をしたり文句をつけるのではなく、ありがたく感謝をしていただくことが大切です。
スタッフのモチベーションを上げるためにもまかないに力を入れているオシャレカフェがあったり、まかないが好評で店の裏メニューとしてお客様に提供されるカフェもあるようです。
ただのまかないとして食べるのではなく、頑張るための糧としてまかないを楽しんだり、仕事に活かせられる部分がないかチェックをしたりと、スタッフの一員として料理を味わうようにしましょう。